どちらがいい?「出前館」と「Uber Eats(ウーバーイーツ )」を比較してみた

B!

コロナショックにより非常に注目されるようになったことで需要が高くなった配送サービス業。

そしてそんな配送サービス業の中でもUberEatsは都心部を中心にマスコミやSNSを利用してその使い勝手のよさや副業としての空き時間を利用できることのメリットが注目されていきました。

では配送サービスはUberEats以外にはどんなものがあるのかというと、国内にはほかにも配送サービスを行っているところがあります

日本では配送サービスというとすぐに思い浮かぶのは店舗が直接届ける出前のイメージがありますが、もちろん外部委託を受ける業者もあります。

そんな中の一つである、

出前館」

と今回はUberEatsを比較してみました。

Contents

そもそも出前館とは?

UberEatsが注目されることで陰に隠れがちかもしれませんが、出前館はすでに日本にある配達サービスを行っており、しかも日本のインターネットでデリバリーサービスの先駆けとなったサービスであります。

前身となっている夢の街創造委員会が2000年よりサービスを開始し、その後独自のプラットフォームを利用して、「NTTドコモ」の「dデリバリー」やLINEの「LINEデリマ」にも基盤を提供しています。

その後UberEatsなどのデリバリーサービス影響もあり、新聞配達員を利用して配達員をもたない店舗へのデリバリーサービスを利用する「シェアリングデリバリーの活用」やテレビCMへの展開などを行って認知度の向上を図っていきました。

しかしながら、競争力の強化に向けて会社のシステム改革を行っていき改善を図っていったのですが、赤字傾向が進んでいた様子でした。

実際2020年3月26日には、出前館がLINEなどから300億円の出資を受け、実質的にLINEの傘下に入ることが発表されました。

LINEは2016年より資本業務提携及び筆頭株主となっていました。それがこの増資によってより大きな競争力を得ていこうとした会社になります。

なお、出前館のHPは次の通り。

出前館HP

それぞれのサービス比較

では、実際のところUberEatsと出前館ではどれほどサービスの違いがあるのでしょうか。

同じデリバリーサービスでも何かの差別化が必要ですから、よく確認しておきましょう。

加盟数

UberEats:約14000店

出前館:20000店以上(いずれも2019.9月末現在)

この差は一見すると大きく離れているように見えますが、UberEatsは2018年より急激に加盟店数を増やしています。特に都市部を中心に今までデリバリーに対応していなかった店舗に対しても対応できるようになっており、今後もさらに増えていくと予想されます。

一方出前館は全国にすでに展開しており、店舗数も毎年増やしてきているものの、どうしても機能面上で店舗がデリバリー機能を持たせているかが大きく影響しており、UberEatsと比較するとどうしても伸び率というところでは差が出てきてしまいます。

 

なおUberEatsでの各地での登録状況については次の記事を参考にしてみてください。

注文システム

UberEats:利用者がUber に料理を依頼する。依頼されたUber はお店に料理の注文を行う。そして近くにいる配送パートナーへ料理の配送依頼を送り、依頼を受けた配送パートナーはその店へ行って料理を預かり、配送先へ向かう。

出前館:出前館に料理を依頼されたら、担当エリアの配達スタッフが店に伺って料理を配送する。

のちに記載しますが、システムとしては配送する人が会社と「契約しているかどうか」が大きな違いではないかと思われます。

注文はどちらもネットででき、配送時間は特段大きな違いはありませんが、今までデリバリーサービスができるシステムを持てなかった個人店にとってはUberEatsのシステムは人件費などの問題をクリアできるためメリットが大きくなります

料金

UberEats:注文する際の最低価格は設定されていない。一般人との配送契約のため手数料やサービス料が上乗せされる関係で割高な傾向にある。また料理のサービス料や配達先、天候で配送料が変わるなど、代金システムとしては複雑になっている。

出前館:注文をする際の最低価格が設定されているか、されていないときは配送料がかかる。もし最低価格をクリアできていれば比較的店舗での販売料金に近い価格で料理をいただくことができる。基本的な代金システムとしては「商品の代金+配送料」である。また契約している店のクーポンをもらえることもある。

これは何を目的に配送を依頼するかでポイントが分かれるところではないかと思います。

個人的にちょっとしたものを依頼するときはUberEatsのほうがお手軽に可能ですが、ある程度量を多くしつつも料金を抑えたいというのであれば出前館を選んだほうがいいのではないか考えられます。

決済方法

UberEats:クレジットカード、デビットカード、現金、paypay、apple pay、LINE pay

出前館:クレジットカード、デビットカード、現金、Apple Pay、Amazonペイメント、auかんたん決済、請求書による後払い、ソフトバンクによるまとめて払い、自社のポイント

支払方法の種類については出前館のほうが多いです。しかし、出前館ではPaypayは使えませんがUberEatsは使えます。

元々UberEatsはアメリカでクレジットカードがメインで利用されることが考えられていたためではないでしょうか。

また先の料金のも含めて、UberEatsでの支払いについての関連記事はこちらにのせておきます。

スタッフ

UberEats:店ごとにデリバリースタッフは存在せず、配送パートナー契約をした一般人が行う。配送依頼はUber を通じて配送パートナーに依頼があった店と配送先が指示される。

出前館:出前館のスタッフとして配送している。店舗で働いているか出前館の外部配達員としてかかわっている。

もっと簡単にいうなら。

UberEatsでは「個人事業主としてUber と個人契約している人」出前館は「出前館のスタッフとしてアルバイト契約している人」みたいなものであるとイメージがしやすいですね。

それぞれのよさがありますので、デリバリースタッフとしてかかわるのであれば時間や場所のことについて考えて選んでみるといいですね。

問い合わせ

UberEats:個々の店ではなく、Uberのサポートセンターが利用者や配送サポーターからの意見・質問に対応している。

出前館:直接店舗へ問い合わせる。

ここは大きな違いの一つですね。

店舗から配送を委託しているUberEatsと、直接契約をしている出前館ではどこに責任をおくかが変わってきますね。

 

なお、UberEatsでトラブルが起きた時の事例が記事としてありますので参考までに。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

出前館はUberEatsが日本で注目される以前からすでに配送サービスの大手としてそのシェアを確立しており、認知されてきました。

それで今回のコロナショックにより一気に配送サービスへの需要が伸びていきましたが、特に都心部ではUberEatsが台頭してきました。

で、結局どちらがいいのかということですが。

都心部で、あまり多くのものを頼まない場合や個人店で変わったものを頼みたい場合にはUberEatsを使ってみるといいのではないでしょうか。

また、働き方の視点として好きな時間で働けるという面ではUberEatsが使いやすいです。

一方、出前館は支払方法が多様であること、全国ですでに展開していることからUberEatsが非対応の地域であったり、支払方法にこだわりがある場合は使っていってもいいのではないでしょうか。

 

今回の記事をきっかけに、一度配送サービスというものがそれぞれどれだけ違いがあるのかというのを見てみるのはいかがでしょうか。

もしUberEatsを利用するのであれば、次の記事を参考にしてみてください。

最新の記事はこちらから